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文化財について

埼玉県指定文化財
帰依佛塔

帰依佛塔(きえぶっとう)は昭和9年2月19日史蹟として認定されている文化財です。
高さ1.8メートル、巾は52センチ下部で57センチ、厚さは上部で4センチ下部で8.5センチである。素材はもちろん秩父青石が使われています
刻まれている文字は篆書で大きく歸依佛の三字下方に小さく正安と二字。
現在地に移す時、台石にのせる為に下部を失ったものと見られます。
「帰依」とは仏様にすべてをまかせて信仰するという意味で「仏」とはここでは「釈迦如来」を指します。
鎌倉時代の名僧「ー山ー寧」の書をうつしたともいわれています。この地は鎌倉幕府の御家人であった大河戸氏の本拠地と言われ、当時の政治の中心である鎌倉と深いつながりがあったことがうかがわれます。
松伏町内には、上赤岩の源光寺にもこれとよく似た帰依仏塔が残されています。光厳寺に残された古文書によると、この板石塔婆は元は古利根川の堤の上にあったものがここに移されたといいます。
かつては魚の目とりの神様という信仰を受けていました。